教育・研修において私たちが目指すこと
「常に患者さん第一」の心を育てる
呼吸器・免疫アレルギー内科学では、呼吸器、アレルギー、リウマチ・膠原病を中心として、医学部教育から臨床研修(初期・後期研修)、専門医養成まで、充実した関連病院と連携しながら内科全般を幅広く研修できるように細やかに対応しています。 医学部教育や初期研修においては総合内科をはじめとした各分野と協力し、内科的基本診療手技や全身管理、薬剤の適切な使用方法を習得するなど、内科にとどまらず医師として必須の知識や手技が身につくようにします。医師として最も大切なことは、常に患者さん第一の心で医療を行うことです。私たちは、医学生や研修医を指導するにあたり、まずベッドサイドに行き患者さんにあいさつをすること、患者さんのお話をじっくり聞くこと、ここからスタートするようにしています。
最先端の医療を追い求める
後期研修や専門医養成においては、日々高度化する最先端の医療に対応できるようup-to-dateな情報をキャッチし、Evidence-based Medicine(EBM)を尊重する一方で、病状のみならず個々の患者さんの社会背景なども踏まえた最適な診療を行うことができるように教育に取り組んでいます。
さらに自らが最新のエビデンスを世界に発信することを目標にして、夢を持って臨床研究、基礎研究に邁進できるよう大学院医学研究科を中心に指導、支援を行っています。
肺がん診療のエキスパートを育てる
2010年厚生労働省人口動態統計によると、臓器別のがん死亡者数では肺癌が最も多く約7万人となり、我が国の医療において肺がん診療の重要性はますます高まっています。当教室では、肺がんの診断から治療、更に緩和治療まで、全経過にわたって患者さんや家族に寄り添った診療が行えるがん診療医の育成を目指しています。当大学病院はがん診療連携拠点病院に指定されており、また、陽子線治療を擁する名古屋市立西部医療センターや、愛知県がんセンター中央病院とも連携して臨床経験を積むことも可能です。
また、大学院では最高レベルの臨床の担い手に相応しい創造的な研究に力を注いでいます。
アレルギー・免疫疾患治療のブレイクスルーをめざす
近年患者さんが増加している、アレルギー・免疫疾患の分野で専門的診療・研究を担う医師の養成に努めています。呼吸器・アレルギー分野では、喘息・慢性咳嗽の診断、治療、および病態解明に向けた研究を積極的に行っており、診療ガイドラインの作成にも参画しています。またリウマチ内科では、関節リウマチなどの免疫疾患において、分子標的治療をはじめとした最新の治療や病態解明につながる基礎的研究を行っています。これらの難治疾患について、豊富な臨床経験と新しい知見に基づいてきめ細かく指導します。
最新設備の大学病院と研究施設、充実した研修教育プログラムに加えて、何よりも教育熱心なスタッフが、あなたの才能を開花させるでしょう。やる気あふれる皆さんの参加を待っています。
初期研修プログラム
名古屋市立大学病院内科の初期臨床研修は、名古屋市立大学病院初期研修プログラムにしたがって行われます。
内科研修については、1年次に内科を6ヶ月間(呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、神経内科を各1ヶ月間と総合内科を2ヶ月間)研修し、2年次には更に希望の診療科を研修することも可能です。
Common diseaseから専門領域の難治疾患まで、救急処置、入院診療、退院後のフォローアップと一貫した診療を研修できます。
呼吸器・アレルギー内科、リウマチ・膠原病内科の専門診療科研修では、胸腔穿刺、気管支鏡などの手技を習得できるほか、胸部X線写真読影や関節所見の取り方を学ぶことができます。大学病院ならではの多彩な疾患を経験でき、専門医研修に向けて、技術・知識を大いに高めることができるでしょう。
初期研修については、名古屋市立大学病院総合研修センターホームページをご覧ください。
名古屋市立大学病院総合研修センターホームページ
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